職場で開催されていた「英語が母国語の人たちを対象とした英作文のコース」で学んだことを引き続きまとめます。 前回は英語論文を書く上で、どのような戦略で原稿を書き進めればよいかについて整理しました。 具体的には次の3ステップの順に執筆することで…
早いもので研究の世界に飛び込んで、論文を書き始めて8年目です。 研究者としてはまだまだペーペーですが、論文執筆にも慣れてきたところです。 ところで突然ですが、この世には読んでいて意味不明な論文が多すぎると思いませんか? 自分の論文のことは棚に…
因果推論のための分析手法は様々ありますが、回帰モデルを使った主なアプローチのRでの実装方法とその推定結果の比較をします。 モチベーション的な部分は以下をご参照ください。 シミュレーションデータを使って、各手法がどのような(主にモデリングに関す…
今回は曝露(Exposure)・治療因子(Treatment)が時間によって変化する時、複数時点での曝露・治療が与える効果を推定するための方法や考え方についてまとめます。 一般に「因果推論」の文脈で扱われるのは、ある一時点で測定された治療因子の効果推定がほとん…
日本疫学会開催のセミナーで因果推論について60分のショートレクチャーをしました。 講義資料を公開します(本記事の一番下)。 質疑も盛り上がり楽しかったです、参加してくださった方ありがとうございました。 ボストン時間3AM~だったのでなかなかキツかっ…
疫学における因果推論の究極の目的は「注目している集団に対する介入の効果を定量化する」というものです。*1 この「介入」の存在を強く意識しているのがいわば疫学の因果推論の特徴かもしれません。 ところが観察データを用いた因果推論は克服すべき課題が…
回帰分析を用いて「●●の効果を推定する」ことに取り組んだことがある人は多いのでは無いかと思います。 回帰モデルには「調整変数」として、年齢・性別・教育歴・(医学研究の場合は)既往歴などなど様々な要因を投入して、その影響を"補正"しますよね。 今…